2011年10月31日月曜日

11月3日(木・祝) 宮腰吉郎さん
 チェルノブイリ映像報告会/大阪・豊中市


 支援する会の重要なメンバーのおひとりであり、チェルノブイリ原発事故被災地の取材者である宮腰吉郎さんのトークイベントが、近日開催されます。お近くの方は、ぜひご参加ください。
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TIFAグローバルサロン「チェルノブイリの原発事故映画上映会&トーク会~チェルノブイリの現状~」
 3 月11 日の福島第一原発事故がおきてから6 ヶ月、収拾もつかないまま不安な日々が続いています。チェルノブイリ原発事故から25 年、子ども達に甲状腺ガンがふえつづけています。原発汚染の恐怖は言葉では言いつくせません。映画を見ていただき「あってはならない」ことを知って「これからのこと」を考えてみたいと思います。映画監督の宮腰吉郎さんとウクライナ文化交流協会会長の小野元裕さんからお話をお伺いします。
日時 2011 年11 月3 日(木・祝)PM 2:00~4:00
場所 生活情報センター くらしかん3F イベントホール
アクセス⇒http://www.city.toyonaka.osaka.jp/top/kurashi/kurashi/annai/shisetsu/syozaiti.html
講師 宮腰 吉郎さん(日本ウクライナ文化交流協会・チェルノブイリ担当部長 チェルノブイリドキュメンタリー映画監督 チェルノブイリ救援・中部会員)
小野 元裕さん(日本ウクライナ文化交流協会会長)
参加費 300 円
主催 NPO 法人
国際交流の会とよなか(TIFA)
申込み・問合せ
TIFA 事務局
TEL&FAX 06-6840-1014
メールアドレス tifa99@nifty.ne.jp

2011年10月27日木曜日

正倉院展に被災者招待/奈良


 正倉院展に被災者招待のご案内です。読売新聞の記事を転載します。下記URLは、奈良国立博物館の第63回正倉院展のページです。
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2011toku/shosoin/shosoin_index.html
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正倉院展、震災・台風の被災者を無料招待
奈良市の奈良国立博物館は24日、第63回正倉院展(29日~11月14日、奈良国立博物館主催、読売新聞社特別協力)の会期中、東日本大震災と台風12号豪雨災害の被災者の入館を無料にすると発表した。
対象は震災被災者と福島第一原発事故の影響で避難した住民、豪雨で避難指示などが出た地区の住民。免許証など本人確認用の書類が必要で、震災と原発事故の対象者は罹災(りさい)、被災証明書を持参し、同館なら仏像館の窓口で申し込む。

 問い合わせは同館総務課利用者サービス係(0742・22・4476、平日午前9時~午後5時)。
(2011年10月24日22時52分 読売新聞)

2011年10月26日水曜日

佐藤健太さんのお話~健康生活手帳のことなど


 佐藤健太さんを囲む会には、おかげさまで、40名ほどの方にお集まりいただきました。有難うございました。佐藤さんには、飯舘村の四季折々のスライドを交えながら、事故直後のようすや、手作りの健康生活手帳の話、位置付けもはっきりしないまま、防護服も与えられずに、草刈り作業に村民が従事していることへの不安、村民のコンセンサスがないまま、除染のスケジュールが発表されることへの疑問、中学生を連れてドイツを訪問したエピソードなどなど、この間のめまぐるしい体験と、語りつくせない思いの一端を時間の許す限り、お話をしていただきました。

 健康生活手帳を配ろうとしても、「計画的避難」によってバラバラになってしまった村民の避難先がわからないために、送付するのにも苦労しているが、じぶんたちでしっかりと記録を残すことが大切さだ、と強調していらっしゃいました。今まではチェルノブイリ事故が原子力災害対策の ものさし だったが、これからは、福島の事故が基準になるので、いいかげんな基準を作らせないためにも被災者がしっかりとした対応を求めなくてはいけない、という言葉が心に残りました。質問に答える形で、放射線は遺伝子を傷つけて、切断してしまうばかりでなく、家族関係や村民の人間関係をも断ち切ってしまう、ともおっしゃっていました。

 聞きかじったまとめ方や取り上げ方は、ご本人の主旨に背いてしまう恐れもあるので、ここまでとしますが、宮腰さんが映像を記録しておりますので、またなんらかの形でお話の内容はご紹介できると思います。

 また、飯舘村の健康生活手帳のことが、日経ビジネスの記事になっていますので、下記のURLにアクセスしてお読みください。

立ちあがった2つの「被ばく手帳」

(次のURLをクリックすると、日経ビジネスの広告が最初に現れる場合がありますが、右上の”このページをスキップする”というタグをクリックすると記事に飛びます)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20111024/223392/?P=1

2011年10月20日木曜日

イノシシから放射性物質/NHKニュースから

 すでに、いくつかの場所(宮城、栃木、茨城等)でイノシシの肉から、放射性セシウムが検出された、という報道があったと思いますが、今朝、あらためて、この問題がNHKニュースで取り上げられました。たまたま、火曜日の振津さんの講演会の際にも、この件について、言及したので、ニュースの概要を次にご紹介します。また、福島県のクマ、イノシシの汚染についても、18日に地元紙で報道がありました。これも合わせて、転載します。
 チェルノブイリ原発事故の際にも、原発から1000キロ以上も離れた、ノルウェーやスウェーデン地方で、コケなどの地衣類を食べる野生のトナカイの汚染が深刻でした。それを主食としていたサーミと呼ばれる狩猟民が民族存亡の危機を迎えた、とまで言われました。実際、狩猟民の内部被ばく量は農民の10倍ほどになったと言われています。
 日本でも、とりわけ東北地方は、マタギと呼ばれる狩猟の文化が存在しており、野生のイノシシやクマ、シカ、タヌキ、鳥類などが狩猟の対象となり、食用にされる可能性があることを、忘れてはいけません。この問題も、もっと広範に警告が発せられるべきだと思います。(滝澤)
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イノシシから放射性物質 波紋広がる
(NHKおはよう日本 10月20日午前5時台のニュースより要約)

東北や関東の一部で捕獲されたイノシシから国の暫定基準を超える放射線物質が検出され、波紋が広がっている。東京・神楽坂のイタリア料理店では茨城県産のイノシシの肉を使っていたが今は手に入らないという。レストランの店主は茨城のものを使いたかったが残念だと心境を語った。栃木県の那珂川町の食肉工場では国の基準を下回る肉に扱いを限定した。 那珂川町農林振興課などでは信用にも影響するので使用を控えていると語った。石岡市の住民はイノシシに襲われ、1ヶ月入院する大けがを負った。イノシシ肉の利用が減ればイノシシの数が更に増えるのではないかと心配している。
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クマ、イノシシ5頭から基準値超セシウム検出
 県は17日、野生鳥獣の肉の放射性物質検査結果を発表、有害鳥獣調査の目的で捕獲したイノシシとツ キノワグマ計10頭のうち、イノシシ3頭、ツキノワグマ2頭から国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された。県に よる公表は今回が初めて。検査したのは、西郷村と南相馬市、棚倉町で捕獲されたイノシシ5頭。ツキノワグマは大玉村、福島市、二本松市、郡山市の5頭。
 イノシシは、南相馬市で捕獲されたものが最大値で2340ベクレルを検出。ツキノワグマは福島、二本松市で捕獲された2頭が640、676ベクレルが検出された。
(2011年10月18日 福島民友ニュース)


10月22日(土) 負げねど飯舘!! 
佐藤健太さんを囲む会


 今週の火曜日の振津さんの講演会には、せまい会場がいっぱいになる、30名を超える皆さんにお集まりいただきました。その際、支援する会へのカンパを呼びかける機会をいただき、会場から総額10,350円のカンパを賜りました。ご協力くださった皆様、本当に有難うございます。
 先にもお伝えしている通り、いよいよ今週、負げねど飯舘!!の佐藤健太さんを近畿に招いて、各地でお話をしていただくことになりました。原子力災害の現場から、当事者の生の声を直接聴くことがかなう貴重な機会ですので、ご友人の方も誘って、ぜひ多くの皆さんにお運び下さいますよう、よろしくお願いいたします。
 また、今回の企画の広報に当たっては、こども全国ネットをはじめ、ピースメディアや、市民社会フォーラム、バイバイ原発のブログなどでも積極的に取り上げていただき、感謝しております。有難うございました。
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●「負げねど飯舘!!」佐藤健太さんを囲む会
福島県・飯舘村の青年と語る ~計画的避難区域から
未来を紡ぐ

原子力災害が現実となったいま、未曾有の放射能汚染に苦しむ被災現地・福島県飯舘村の青年、佐藤健太さんと語り合おう!

【日時】 2011年10月22日(土)18:30~21:00(開場18:00)
【場所】 ひとまち交流館・京都 第1・2会議室
http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
【定員】 60名(予約不要ですが、定員を超えたときには
 入場をお断りする場合がありますので、予めご了承下さい)
【参加協力費】 500円
【主催】 京都から東日本大地震被災者を支援する会
     http://kyoto-sien.blogspot.com/
【問合】 090-9977-0131 kyoto.sien@gmail.com

 なお、21日大阪、22日奈良、23日三重の日程については、以下をご覧下さい。
負げねど飯舘!!佐藤健太さん近畿訪問スケジュール
http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/10/blog-post_2701.html

2011年10月16日日曜日

10月18日(火) 振津かつみさん講演会/京都

 次の火曜日、京都で振津さんの講演会がございます。みなさま、お誘い合わせの上、お越し下さい。宮腰吉郎さんが撮影した、振津さんがブダビチェンコさんのお話を通訳をしている映像がユーチューブにアップされていますので、こちらもご覧下さい。
(ブダビチェンコさん⇒
【講演・交流会】 チェルノブイリ被災地からアントン・ブダビチェンコさんを迎えてhttp://kyoto-sien.blogspot.com/2011/08/9.html
http://www.youtube.com/watch?v=X96G5z_7x20&feature=BFa&list=ULTqIOaMMQ4xw&lf=mfu_in_order
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「チェルノブイリ支援の経験から~福島の子どもたちの今後を考える」

講師:振津かつみさん 

【日時】 2011年10月18日(火)18:00~
【場所】 京都大学 楽友会館(らくゆうかいかん)

会場アクセス⇒

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/profile/intro/facilities/kyoshokuin/rakuyu/access.htm

【参加費】 500円

振津講演会世話人: 登谷、前田、室崎、滝澤
【協賛】 京都から東日本大地震被災者を支援する会
http://kyoto-sien.blogspot.com/
【問合】 smaeda[@]dolphin.ocn.ne.jp


福島の原発事故による低線量放射線被ばくによって、子どもたちは将来健康で過ごせるのだろうか。今、子どもを産んでも大丈夫なのだろうか。誰に、どこで聞けば正しい情報が得られるのだろうかと心配はつきません。

そこで、わたくし達は、チェルノブイリの事故後現地に入り、ずっと医療面からの支援を続けられている振津さんにお話を聞くことにしました。振津さんは、福島にも事故直後から現地入りして支援にあたっておられます。

チェルノブイリの事故から25年が経過しています。子どもの被ばくによる病気の症例が数多く報告されています。その実態から、わたし達は、今、子ど もたちに何をしてやれるのか、どのような生活を送ればいいのか学ぶべきではないでしょうか。ご一緒に勉強しませんか(参加費500円です)。


振津かつみさんの略歴

医師。原爆被爆者の健康管理に携わる.
放射線の健康影響に関心を寄せる.
臨床を離れて阪大博士課程(放射線基礎医学専攻)に進む.
チェルノブイリ原発事故被災者支援などのボランティア活動に参加.
兵庫医科大学遺伝学(非常勤講師)
「ウラン兵器禁止を求める国際連合」運営委員、科学チーム員

2011年10月14日金曜日

文部科学省10月12日発表
   秋田・新潟セシウム汚染地図


 航空機測定による汚染マップがさらに拡充されました。新潟では、福島、山形、群馬県境付近で3万~6万ベクレル/平方メートルの汚染地域が点在しており、1万~3万ベクレルの汚染地域も県南東部に広がっています。これに対し、秋田県の汚染レベルは1万ベクレル未満にとどまっているようです。
 紹介している図面は測定済みの地図に秋田・新潟を加えた、セシウム134・137の合計蓄積量を表わすもので、各県ごとのもっと大きな地図は文部科学省のホームページで見ることができます。広範囲の汚染とどう向き合うか、林業への影響など(林業従事者の健康問題も含めて)、課題は山積しています。
文部科学省(米国エネルギー省との共同を含む)による航空機モニタリング結果
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_around_FukushimaNPP_MEXT_DOE_airborne_monitoring/

被災青年支援 奨学金(返済不要)
17日締切 至急!

東日本大震災被災青年支援奨学金(返済不要)の内容をお知らせします。
締切10月17日(当日消印有効)です。奨学金希望の被災学生に情報を拡散して下さい。
http://www.okikobo.com/scholarship/Home.html
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本奨学金の特徴
1.寄付金の100%が、東日本大震災の被災青年に直接届きます
皆さまからお受け取りした寄付金は、全額、そのまま被災した青年に対する奨学金となります。活動にかかる運営費、人件費は全て発起人一同が負担します。


2.寄付金は全て東日本大震災の被災青年に特化して使われます

本会は、東日本大震災を受け、その被災青年に対する支援を行うために設立された会ですので、寄付金の全てが被災青年の支援に特化して使われます。


3.本奨学金は返済不要です

日本の多くの奨学金は、卒業後に返還の義務がありますが、それが受給生にとって負担になるケースも多くあります。本奨学金は地震の被害の深刻さを考え、返済不要とします。


4.本奨学金を受給する学生は、在学中の期間毎年支援を受け取ることができます

受給生を卒業まで継続的に支援するため、在学中は毎年一定額を支給します。


5.本奨学金は、皆さんの個人の寄付によって成り立ちます

多くの奨学金は企業や団体の資金が母体となりますが、本奨学金は個人の寄付によって成り立ちます。

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東日本大震災被災青年支援奨学金基金応募方法

奨学金の内容

対象者

・平成23年度に高校卒業予定(またはすでに卒業済み)で、平成24年

4月に大学や専門学校に進学する意思を持つこと。


・東日本大震災発生時に岩手県、宮城県、福島県のいずれかに居住し、被災したために金銭的に進学が困難であること。


・高校の学業成績の平均評定が3.8以上であること。



支援内容

・最長4年間の在学中(卒業までに必要な年数が4年以下の場合はそ

の年数)、毎年50万円の返済不要の奨学金を支給。


・当基金関係者によるキャリア形成に関する支援。



受給者数

・岩手県、福島県、宮城県の各県より若干名


その他

・卒業後の進路に制限はありませんが、将来的に被災地の復興に貢

献する学生を支援したいと考えています。


・奨学生には、毎年、学校の成績表と進捗状況報告書の提出を求め

ます。また、報告会への参加を求める場合もあります。


・より多くの学生に支援が行き渡ることを考え、他団体の実施する

返済不要の奨学金との重複受給を原則として禁じます。返済が必要

な貸付奨学金や、地方公共団体等が実施する選考が不要な給付型の

奨学金に関しては、この限りではありません。


・奨学金の合格は、4月からの入学条件付きとなります。4月に入学

できなかった場合は、奨学金の受給資格は喪失します。


スケジュール

申請書受付 

9月26日(月)~10月17日(月)

第一次選考 (書類審査)

10月18日(火)~11月末日

第二次選考 (面接審査)

12月中旬

合格発表 (入学条件付き)

12月下旬


・募集要項にある申請書類(申請書、被災状況申立書、志望動機、学校長推薦状、その他証明書類等)を合わせて、郵送にてご応募くださ

い。10月17日(月)の消印有効です。詳細は募集要項をダウンロードの上、ご確認下さい。


・第一次審査の結果は、12月上旬までに受験者全員に対して、文書にて通知します。


・第二次審査は、各県の県庁所在地にて行う予定です。その際の交通費実費分は当基金より支給します。


ダウンロード

募集要項→ http://okikobo.com/scholarship/ying_mu_fang_fa_files/OKIKOBO_boshuyoukou.pdf

申請書 → http://okikobo.com/scholarship/ying_mu_fang_fa_files/shinseisho.pdf

(PDF名をクリックしてください)

■お問い合わせ

〒106-8677

東京都港区六本木7-22-1 政策研究大学院大学 鈴木綾研究室

東日本大震災被災青年支援奨学金基金事務局

E-mail:info@okikobo.com

2011年10月13日木曜日

10代の被災者の支援事業のご案内
(至急!締切間近!)



 以下のようなメールを支援する会にいただきました。締切直前ですが、10代の被災者にぜひご紹介
下さいますよう、よろしくお願いします。詳しくは、右の募集要項をご覧ください(クリックすると大きくなります)。
応募締切10月15日

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僕は千葉県在住のフリーライター&編集者の今一生(こんいっしょう)と申します。http://www.createmedia.co.jp/profile/index.html
 被災地を取材し、子どもたちが親や周囲の大人に言えない思いに苦しんでいることを知りました。
それは、大人たちが復興のために頑張っているのに自分は何もできないのがつらい、ということでした。
 そういう思いを彼らは、自分の親や大人にはなかなか言えず、はがゆい思いをかみしめていました。
そこで、微力ながら、10代の被災者向けの支援事業を始めました。http://createmedia.blog67.fc2.com/blog-entry-60.html
 「被災体験記」の作文を公募し、選考の上、採用者1名あたり1万円を進呈するものです。 まだ、点数が集まってないため、採用率は極めて高いです。
 毎日・読売・産経の各新聞にも記事が紹介されております。http://hisaisha-voice.blogspot.com/2010/05/blog-post.html
 そちらで支援されてきた被災地の10代の方にも、自力で収入を得るチャンスを与えていただけないでしょうか?(※匿名で応募することもできます)
 お忙しい中、大変恐縮ですが、添付ファイルをご覧の上、10代の方々(あるいは保護者の方々)へ応募要項を渡していただけないでしょうか?
 ご検討いただけると、大変うれしいです。
##############################フリーライター・エディター今一生http://www.createmedia.co.jptel:090-7802-3065FAX:0436-21-5579〒290-0051千葉県市原市君塚5-26-6プリミエール君塚B-201CreateMedia内
作文係###############################

2011年10月9日日曜日

負げねど飯舘!!佐藤健太さん近畿訪問スケジュール


 4月以降、何回か福島入りしたご縁で、負げねど飯舘!!の佐藤健太さんの連続講演企画を近畿で実現する運びになりました。
 以下に各企画を掲載しますので、御都合のよろしい場所、時間を選んで、お出かけ下さい。なお、お知り合いの方にも、ご紹介いただければ幸いです。
 また、5月末に福島を訪ねた際に、宮腰さんが撮影されたインタビュ-がユーチューブにあがっておりますので、こちらもぜひご覧ください。
(お詫び:9日投稿時点で、大阪の会の連絡先が抜けていましたので、追加しました。10月13日)

http://www.youtube.com/watch?v=S_CQnOrVk1s&feature=BFa&list=ULYDH6DNQIj8U&lf=mfu_in_order

写真は宮腰さんのインタビューに答える佐藤健太さん(右)


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●福島の人から学ぼう<福島原発事故の被災地から>
飯舘村の青年と語る~計画的避難区域から未来を紡ぐ~
日時: 10月21日(金)6時半~
場所: ドーンセンター(大阪府男女共同参画・青少年センター)/大会議室2(地下鉄「天満橋」駅下車。1番出口より東へ約350m)
http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html
主催: チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西
共催: 若狭連帯行動ネットワーク
問い合わせ:cherno-kansai@titan.ocn.ne.jp

●小さなお話会~飯舘村の青年と語る
日時:10月22日(土)午前10時~午後2時
場所:まつなが畑 作業小舎(奈良県御所市僧堂113-2)
主催:まつなが畑
奈良のお話会は申し込みが必要です。下記、まつながさんのブログをご参照下さい。
http://blog.goo.ne.jp/matsuyuki165

●「負げねど飯舘!!」佐藤健太さんを囲む会
福島県・飯舘村の青年と語る ~計画的避難区域から
未来を紡ぐ

原子力災害が現実となったいま、未曾有の放射能汚染に苦しむ被災現地・福島県飯舘村の青年、佐藤健太さんと語り合おう!

【日時】 2011年10月22日(土)18:30~21:00(開場18:00)
【場所】 ひとまち交流館・京都 第1・2会議室
http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
【定員】 60名(予約不要ですが、定員を超えたときには
 入場をお断りする場合がありますので、予めご了承下さい)
【参加協力費】 500円
【主催】 京都から東日本大地震被災者を支援する会
     http://kyoto-sien.blogspot.com/
【問合】 090-9977-0131 kyoto.sien@gmail.com

●「飯舘村青年 佐藤 健太さん講演会」
日時:10月23日(日) pm1:00 ~ 3:00
場所:三重県生涯学習センター 視聴覚室  (三重県総合文化センター内サービスセンター 0120-319489)
http://www3.center-mie.or.jp/center/koutsu/main.html
主催:三重・福島キャンプと滞在ネットワーク
定員:140名
入場料:500円
アクセス:近鉄名古屋線・JR紀勢本線津駅下車→津駅西口から徒歩約25分・バス約5分
問い合わせ先:TEL・FAX 059-224-6801 (高山)

●「飯舘村青年 佐藤 健太さんを囲む会」
日時:10月23日(日) pm5:00 ~ 7:00
場所:カトリック津教会 研宗館ホール (カトリック津教会事務所 059-228-2580)
http://30min.jp/place/1493296
主催:三重・福島キャンプと滞在ネットワーク
定員:30名
入場無料
アクセス:近鉄名古屋線津新町駅下車→徒歩約10分
問い合わせ先:TEL・FAX 059-224-6801 (高山)

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佐藤健太さんプロフィール

飯舘村で生まれ育つ(1982年生まれ29歳)。事故前から、子どもたちの世話役として村の行事などにも積極的に参加。3月11日の震災と東京電力福島第一原発事故後、村が放射能で高濃度に汚染されたことを知り、子どもや若者を早急に避難させるよう求めてTwitter(
@024442 パンダP 。)等で訴えかけ続けた。4月末、「計画的避難」開始前に、村の若者と年輩者が協力して立ち上げた「負げねど飯舘!!」の発足に関った。村民の将来の健康や生活を守るためにも、事故後の行動や健康・生活の記録を残そうと「健康生活手帳」の作成にも尽力。「負げねど飯舘!!」の常任理事。飯舘村商工会青年部副部長。福島県商工会青年部連合会理事。

秋の被災者招待事業/青森県弘前市


 青森県弘前市では、"被災地支援協同プロジェクト"として、被災地(ただし東北地方限定)の15名規模の任意団体、NPO等を対象に、招待事業を実施しています。一部終了済みですが、まだ応募可能な取り組みもありますので、ご紹介します。
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/kakuka2/HSC01-0000000585/index.html
写真は、岩木山頂から望む紅葉
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東日本大震災被災者の招待・交流事業について 
(2011年09月27日)

「弘前市被災地支援協働プロジェクト」の一環として、
秋の期間における招待・交流事業を実施し、震災被災者を支援します。
 事業の内容については、PDFファイルをご覧ください。
(引用者注:PDFの内容のコピーを下に転載しています)
 なお、申請方法や詳細はお問い合わせください。

■ 問い合わせ先
 弘前市役所 企画部 被災地支援対策室
 電話:0172-40-7100
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被災者招待・交流事業要綱
1.趣旨
被災者の心身リフレッシュをはじめ、団体等の活動を通じての交流などにより、被災地の復興支援の一助となることを目的とする。
2.基本的な考え方
○ 市民との協働を基本に、受入体制が可能な団体(地域団体を含む任意団体、NPO等)または市が主体となって、交流等を目的とした受入事業とする。
○ 対象は15名程度以上の団体とし、最大2泊3日の宿泊を基本とする。
※個人単位での受入については、当該事業の対象外とする。
○ 当該事業の実施段階において要望等があった場合には、個々の事情を勘案して相談に応じる。
○ 市の関与としては基本的に経費面での支援とし、そのほか(※)については受入団体等が責任をもって実施する。
※現地との連絡調整、添乗・接遇など
3.事業内容
(1)笑顔プロジェクト ~菊と紅葉まつり、りんご収穫体験招待ver.
さくらまつり及びねぷたまつりへの招待に続き、被災者の方を「菊と紅葉まつり」や「りんご収穫体験」へ招待する。
①対象者
東日本大震災における災害救助法適用地域(東北地方に限定)に居住する方
②実施期間
10月21日から11月13日まで
③対象経費
○宿泊費(一泊朝夕食付で1人当たり13,000円を上限)
○移動に係るバス代
○食事代
などの滞在に要する経費
(2)笑顔プロジェクト ~地元産品支援ver.
被災地の地元産物のPRと販路拡大を支援するため、直販の場を提供するとともに、今後の交流のきっかけとする。
(例えば、「津軽の食と産業まつり」「弘前マルシェ FORET(フォーレ)」などの活用)
①対象者
東日本大震災における災害救助法適用地域(東北地方に限定)に居住する方で商売を営む方、または商業団体など
②実施期間
9月22日から11月末まで
③対象経費
○宿泊費(一泊朝夕食付で1人当たり13,000円を上限)
○移動に係るバス代
○食事代
などの滞在に要する経費
※資材運搬などに要する経費については、自己負担とする。
(3)文化・スポーツ交流招待
文化・スポーツ面において、被災地の子ども達に楽しんでもらう機会を提供するとともに、被災地と市内の子ども達の今後の交流のきっかけとする。
①対象者
東日本大震災における災害救助法適用地域(東北地方に限定)に居住する小中学生、及びその保護者と引率者等。
②実施期間
9月22日から11月末まで
③対象経費
○宿泊費(一泊朝夕食付で1人当たり13,000円を上限)
○移動に係るバス代
○食事代
などの滞在に要する経費
(4)弘前スポレク祭招待
(10月9日、10日実施につき、省略)

文部科学省、埼玉・千葉に続き
東京・神奈川の汚染地図も発表(10月6日)


 当ブログでも群馬・栃木の汚染について9月28日付でご紹介しましたが、9月29日には埼玉・千葉の汚染地図が発表され、この6日には東京・神奈川の航空機による放射線測定結果が発表されました。
 埼玉・千葉については、地上での放射線測定ですでに指摘されてきたように、千葉県の柏市や流山(ながれやま)市などが1平方メートル当たり6万~10万ベクレルの比較的高い汚染レベルになっています。埼玉県の場合、三郷(みさと)市や秩父市、小鹿野町(おがのまち)などで1平方メートル当たり1万~3万ベクレル(一部で3万~6万ベクレル)の汚染レベルになっています。
 東京西部では、葛飾区(一部3万~6万ベクレル)、江戸川区、足立区などで1万~3万ベクレル(いずれも1平方メートル当たり、以下略)、東京東部では、奥多摩町の広い地域で3万~10万ベクレル、檜原(ひのはら)村(一部3万~6万ベクレル)、青梅(おうめ)市、日の出町、あきる野市などで1万~3万ベクレルの汚染となっています。
 神奈川県では、相模原市緑区、清川村、山北町などで、1万~3万ベクレルの汚染となっています。(いずれも、セシウム134とセシウム137による汚染レベルの合計を9月18日現在に換算した値)
 現在、文部科学省による航空機による放射線測定は、岐阜などで引き続き行われています。今後の汚染対策を考える上でも、放射能汚染の全貌を明らかにすることがぜひとも必要であり、調査範囲の拡充を引き続き求めて行くことが重要です。
 なお、千葉県柏市の清掃工場の操業中止のニュースもあわせてご紹介しておきます。ゴミ焼却施設や下水処理施設、汚泥処理施設への放射性物質の集積が続いており、こうした施設で働く労働者の被ばく対策、健康管理の徹底もまた、喫緊の課題です。
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清掃工場:焼却灰汚染濃度高すぎ…炉休止 千葉・柏市(毎日新聞WEB版 2011年10月1日)

 東京電力福島第1原発事故の影響で、清掃工場の焼却灰が高濃度の放射性物質に汚染された問題で、千葉県柏市は30日、市内の2清掃工場のうち、現在の国の埋め立て基準(1キロ当たり8000ベクレル)より汚染度が高い焼却灰を出している同市南部クリーンセンターの運転を当面休止する方針を明らかにした。放射能汚染で清掃工場が休止になる事態は、環境省も「報告がない」と話しており、全国初とみられる。

 同市によると、新型焼却炉を備える同センターと異なり、もう一つの清掃工場は施設が古く、同量のごみを焼いても、焼却灰の量は多いが、汚染濃度は埋め立て可能なレベル以下のため、同センターのごみも一緒に焼却することにした。同センターは9月7日から定期点検で焼却炉の運転をストップ。同センターの焼却灰からは6月、最高で1キロ当たり7万800ベクレルの放射性セシウムを検出。埋め立て処分できずセンター内で保管が続く灰は143トンで保管スペースは残り30日分しかない。【早川健人】

2011年10月6日木曜日

イタリアブランド ボッテガ・ヴェネタ
被災地の若者対象にイタリア留学支援


 また、海外留学支援の情報が入って来ました。イタリアのファッションブランド、ボッテガ・ヴェネタ社が、東日本大震災被災学生3名をイタリア留学に招待するプランです。
 
 
 応募締切は11月7日
です。
 募集要項は以下のURLからダウンロードできます。
http://www.bottegaveneta.jp/ja_JP/stories/gallery-IUAV-Charity-blog-stories.html
以下引用記事は、販促グッズニュース(9月30日付)によるもの。(ルールを守っているのに、販促グッズ、とオヤジギャグを交えつつ・・・。ちょっぴり疲れてます・・・。)
http://www.sp-sp-sp.net/news_8P53a5N6s.html
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ボッテガ・ヴェネタ被災地の若者対象にイタリア留学支援
東日本大地震被災者に留学支援プログラムを適用
イタリアのファッションブランド「BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)」が、東日本大震災で被災した若者にイタリア留学支援プログラムを実施することを発表した。

このプログラムは日本の若者3名をイタリアに招待し、バッグのデザインや製品開発などを学べる3ヶ月間の上級コースへの参加資格を与えるというもの。

この上級コースは、ボッテガ・ヴェネタがヴェネチア建築大学(IUAV)とジャコモ・ルモール・ヴェネト生産性財団との共同で開発した留学プログラム。ボッテガ・ヴェネタと関わりの深い地域へり社会貢献活動と同時に、次世代デザイナーや職人を育成するのが目的。
ヴェネチア建築大学で技術を学ぶチャンス
今回のチャリティプログラムは、9月下旬から募集が開始され、対象者は東日本大震災で被災した日本人の大学生、短期大学生、専門学校生、またはその卒業生の18歳以上30歳未満の若者。応募締切は11月7日。
応募は、志望動機と、今回の大震災をどのように克服したのかを含めた、自身の経験を通じて乗り越え学んだこと小論文にして提出する。
候補者は11月中旬までに6名に絞られ、面接の後3名が選抜される。

合格した3名は「ヴェネチア建築大学(IUAV)におけるコース受講料」、「渡航費、コース受講中の生活費」、「イタリア語研修費」の支援を受けることができる。


クリエイティブ・ディレクターのトーマス・マイヤー氏は
若い人たち が懸命に努力して伸ばそうとしているその能力や創造性をサポートできることを嬉しく思います。日本の皆さんの勇気と決意には、今も心を打たれます。また、 職人の技をブランドの中心に据える私たちにとって、このような取り組みは私たちの責任であるだけでなく、大きな喜びでもあるのです

と 語り、ボッテガ・ヴェネタの社長兼CEOのマルコ・ビッザーリ氏は
若手のデザイ ナーの方たちにとって、将来の成功につながり得る、貴重な一生ものの技術を会得できるという計り知れないチャンスとなるでしょう。このように有意義で社会に貢献できる取り組みに関わることができ、嬉しく思います

と述べている。

また、今年日本で開かれるFashion’s Night Outでは、ボッテガ・ヴェネタ表参道店の売上から10%を寄付金とし、今回のチャリティプログラムに充当される

2011年10月5日水曜日

今、平和を語る:
医師・ICBUW運営委員、振津かつみさん/毎日

 10月18日(火)京都大学楽友会館で、18時から振津かつみさんの講演会がございます。この企画には当会も協賛しております。
 http://peacemedia.jp/event/111018.html
 その振津さんのインタビューが、毎日新聞(9月26日大阪版夕刊)の”いま、平和を語る”の記事になっていますので、ご紹介します。振津さんはあまり表に出たがらないので、写真が少なく、ここでも載せませんが、小柄でチャーミングな女性です。”実物”を一目見たい方はぜひ、18日の講演会に足をお運びください(笑)。
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今、平和を語る:医師・ICBUW運営委員、振津かつみさん
◇「フクシマ」を核時代終息の発端に 原発や軍事利用絶とう--振津かつみさん(51)

 原爆で、核実験で、劣化ウラン兵器で、そして原発事故で……核放射線は人間を死に至らせたり、深く傷つけたりしている。「フクシマを核時代の終わりの始まりにしたい」。そう語る、国際NGO「ウラン兵器禁止を求める国際連合」(ICBUW)運営委員の医師、振津かつみさん(51)に聞いた。<聞き手・広岩近広>

 --東京電力福島第1原発事故が起きてから何度も福島に入り、健康相談や環境汚染の調査をされていますが、現状をどうみられますか。

 振津 福島の原発から放出された放射性物質は、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)の3割近くにも相当します。その上、まだ事故の収束には時間がかかります。これまでに公表されている汚染と空間線量率のデータから、「放射線管理区域」に相当する汚染地域に、福島県だけでも100万人以上の人々が住んでいると考えられます。事故によって被曝(ひばく)させられた人々には生涯にわたる健康管理が何より必要です。

 --振津さんは91年に「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」を設立し、汚染地域を訪問して病院や学校・幼稚園などへの支援を続けています。

 振津 最初に訪れたのが事故から5年後です。14歳以下の子どもたちに甲状腺がんが増え始めていました。放射性ヨウ素の内部被曝による健康被害です。現地の医師にしても初めての経験で、検診と治療についても国際的支援を求めていました。

 ベラルーシの小児甲状腺がんの年間発症件数は、事故のあった86年には1人でしたが、5年後の91年には55人に増え、95年には90人に達しました。

 環境汚染も深刻です。特に森は除染が難しく、ほとんど手がつけられませんでした。森のキノコや野生動物からは25年たった今も高い濃度のセシウムが検出されます。放射能汚染は20年、30年で解決できる問題ではありません。

 福島県をはじめ、汚染の広がった地域では、これ以上の被曝を避けるために、居住地区の除染や汚染食品の管理などに国が責任を持って取り組む必要があります。子どもたちを汚染地の外で「キャンプ」に参加させるなどの取り組みも重要です。

 広島と長崎の原爆被害を経験した国の医師として、チェルノブイリ支援を通じて、私はこうした原発事故を繰り返してはならないと訴えてきました。しかし、福島の原発で重大事故が起きてしまった。「人類と核は共存できない」ということを改めて、一人一人が真剣に考え、脱原発と再生可能エネルギーへの転換を求めることが重要です。

 --ICBUWの運営委員として、劣化ウラン兵器の禁止を求めて活動しています。

 振津 劣化ウラン弾は、核兵器や原発に必要な濃縮ウランを生成したあとに出る放射性廃棄物を利用した兵器です。貫通力が強く、調達コストが低いため、世界20カ国以上が保有しています。劣化ウラン弾が戦車など強固な標的に当たると、衝撃の際に非常に高い温度で燃焼します。このとき劣化ウランを含んだ微粒子が大気中に飛散し、環境汚染や健康への影響が指摘されています。

 --米軍は91年の湾岸戦争と03年のイラク戦争で大量に使いました。劣化ウランの微粒子を吸い込むと内部被曝を起こすといわれ、投下されたイラクの医師は、がん、白血病、先天障害の増加などを報告しています。

 振津 戦後の混乱もあって曝露の証明や疫学調査が難しいため、実際に使用された地域の人々の健康や環境への影響の全てが科学的に解明されているわけではありません。しかし動物実験から、劣化ウラン兵器はがんの発症や免疫機能に影響を与えるなど、私たち科学者はウランの微粒子が、いかに生体に悪影響を与えるかについて、さまざまな基礎的な科学的データを得ています。

 それなのに劣化ウラン兵器の保有国は、健康障害は科学的に解明されていないと強弁して、使用し続けています。この間に被害者が増え、多くの命が奪われているのです。

 私たちは水俣病など公害病の教訓から多くのことを学びました。人体や環境への深刻な危険性があると考えられる場合には、具体的な対策に取り組むべきです。「予防原則」の考え方からも、劣化ウラン兵器の禁止を求めます。広島と長崎の原爆被害、福島原発事故の被災を経験した国だからこそ、日本政府は「劣化ウラン兵器禁止国内法」を成立させ、在日米軍基地内に貯蔵されている劣化ウラン弾の撤去も求めるべきです。

 --劣化ウラン兵器の材料になる放射性廃棄物は、世界でこれまでに150万トンが生み出され、そのうち米国は70万トン、日本の原発でも7000トンといわれています。

 振津 来年秋の国連総会で劣化ウラン兵器が議論されます。日本政府は禁止条約の制定に向けて積極的な姿勢をみせてもらいたい。

 --劣化ウラン兵器を使った戦争が終わっても、原発事故が収束しても、放射性物質がいったん飛び散ると、人体への影響と環境汚染は長期にわたって続くのですね。

 振津 福島は、放射能との闘いが始まったばかりです。福島県は全県民約200万人を対象にした「県民健康管理調査」を国の支援で開始しました。私には懸念が残ります。というのは被曝によって今後生じる可能性のある疾病の予防や早期診断、治療を含む「健康管理」を国の責任で行うことが明確に示されていないからです。小児甲状腺の検診は36万人について行う計画ですが、その他疾病の検診については推計被曝線量が高い約20万人しか行われません。「ストレスからくる不安の解消」が目的とされ、汚染地域で暮らす多くの住民の健康被害が過小評価されかねません。

 ここで想起されるのが、原爆投下後に広島と長崎に設けられた米軍による「原爆傷害調査委員会」(ABCC)です。健康影響データを収集するだけで治療を行わないと問題になりました。福島では、あってならないことです。

 --いかにすべきですか。

 振津 原爆被害者が長年にわたって苦しみ、闘い抜いて勝ち取ったのが「被爆者健康手帳」です。この手帳にならって、原発被災者の生涯にわたる健康フォローと健康と生活の補償を認める「健康手帳」を国の責任で交付すべきではないでしょうか。

 私たちは、命と環境を守るためにも、核兵器と原子力発電、放射性廃棄物の軍事利用である劣化ウラン兵器といった一連の核サイクルを絶たなければなりません。(専門編集委員)
■人物略歴
 ◇ふりつ・かつみ

 1959年兵庫県生まれ。臨床内科医として大阪在住の原爆被爆者の健康管理に携わる。05年に大阪大学大学院医学系研究科博士課程を修了、現在、兵庫医科大非常勤講師(遺伝学・放射線基礎医学)。32カ国、155団体加盟のICBUW(本部事務局・英国マンチェスター)で04年から運営委員を務め、世界の核被害者(ヒバクシャ)との連帯、支援を呼びかけている。共編著に「ウラン兵器なき世界をめざして--ICBUWの挑戦」(合同出版)。

2011年10月4日火曜日

被災者向け求人公開/京都市

 NHK京都ローカルニュースを転載します。
京都市内の求人PDFは以下のURLです。
http://www5.city.kyoto.jp/kigyo/res/kigyo/hisaisha_kyujin.pdf
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京都市が被災者向け求人公開


東日本大震災や東京電力福島第一原発で避難している人に向けた求人情報が京都市が運営するインターネットのホームページで公開されています。
求人情報は京都市商工部産業政策課が運営する「京のまち企業訪問」というホームページで公開されています。
ホームページでは仕事を求める人向けに京都市内に事業所のある企業のうち現在およそ1300社の情報が公開されていますがこのうち東日本大震災や東京電力福島第一原発の事故で避難を余儀なくされ、仕事を失った人のための求人などを行っている企業の情報が先月末から公開されています。
求人情報ではそれぞれの企業について仕事内容や賃金に加え、住宅の補助があるかといった情報について公開されており企業ごとの詳しい情報のページに申し込み方法が記載されています。
先月末の段階では49社について公開されていて、京都市商工部産業政策課では順次更新していく予定です。
この「京のまち企業訪問」のホームページのURLは
http://www5.city.kyoto.jp/kigyo/
で、京都市のホームページからもアクセス出来ます。

10月03日 16時59分

2011年10月3日月曜日

東日本大震災被災者を「祇園をどり」に招待/京都

 京都の秋、毎年恒例の祇園をどりに被災者を招待する企画をお知らせします。東日本大震災被災者で、本来の居住地から他地域に避難されている方が対象です。申込は電話で、締切は10月14日です。
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東日本大震災の被災者に対する「祇園をどり」御招待について

 東日本大震災で被災・避難された方々のお気持ちを少しでも癒していただくため,京都花街組合連合会(祇園甲部歌舞会,宮川町歌舞会,先斗町歌舞会,上七軒歌舞会,祇園東歌舞会),社団法人京都市観光協会,財団法人京都伝統伎芸振興財団の協力を得て,京都に秋の到来を告げる「祇園をどり」に,被災者の方々を無料で御招待させていただきますのでお知らせします。

1 御招待内容

 (1)名 称  第54回 祇園をどり

 (2)主 催  祇園東歌舞会

 (3)会 期  平成23年11月1日から平成23年11月10日まで

         午後1時30分・午後4時 2回公演

 (4)会 場  祇園会館(東山区祇園町北側323)

2 招待対象

  東日本大震災において被災され,本来のお住まいから他地域に避難されている方

3 招待者数 

  合計100名(各公演毎に5名を招待)

4 申込方法等

  電話にて申込受付

   財団法人京都伝統伎芸振興財団(東山区四条花見小路下ル 弥栄会館内)                

   075-561-3901 午前10時~午後5時(土・日・祝休)

  受付期間:平成23年10月3日から平成23年10月14日まで

   *1被災地の住所 2現在の住所・連絡先 3氏名をお伺いします。

   *定員(100席)になり次第終了となります。
お問い合わせ

産業観光局観光部観光振興課

電話: 075-222-4133 ファックス: 075-213-2022



















写真は昨年のポスターです

独自基準で教育施設の除染実施/岩手県・滝沢村


 タキザワつながり、というわけではありませんが、独自の除染基準を設けて実施している自治体があるので、お知らせします。チャグチャグ馬コで知られる、岩手県滝沢村では、地上5センチメートルで、1マイクロシーベルト毎時を除染基準にしています。この基準は、従来の安全基準、年間1ミリシーベルトと比べるとまだまだ高い値(単純に積算すると年間約8.8ミリシーベルトになる)ですが、地上1メートルを基準にしているケースが多いなかで地上5センチメートルを基準にするなど、最低限の努力目標を設定して、率先して除染に取り組むことには意義があると思います。
  日本国憲法の法の下の平等原則に従い("年間20ミリシーベルトの強制は、憲法14条《法の下に平等》に違反" http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/07/blog-post_13.html)、汚染されてしまったすべての関係自治体において、従来の年間1ミリシーベルトの水準をめざして、国や東京電力の責任で除染をすすめることを強く求めたいと思います。8月6日付のブログ(http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/08/blog-post_06.html)で、「原発被災者や放射能汚染の犠牲者に対する徹底した補償をかちとることこそ、政府や東電を追い詰め、原発が勘定に合わないことをはっきりさせる、真の脱原発の近道ではないか」と述べましたが、政府・東京電力に徹底的に除染費用を負担させることもまた、原発の不採算性をはっきりさせる重要な道すじです。(滝澤)

滝沢村の学校、保育所などの放射線測定結果について
http://www.vill.takizawa.iwate.jp/schoolhousha
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教育施設3地点で独自基準超え 滝沢村が除染  
(岩手日報 2011年9月29日)

滝沢村は28日、村内小中学校や幼稚園、保育所などの48施設で今月6~8日に実施した放射線量測定の結果を発表した。独自に行った地表5センチの測定で3地点が毎時1マイクロシーベルト以上となり、側溝の洗浄などの除染作業を行っている。

 村は8月に施設ごとに数カ所ずつ、国の指標に合わせて地表面50センチ、同1メートルで線量測定を実施。全ての地点で放射線量は基準値(毎時1マイクロシーベルト)を下回っていたが、今回は独自に地表5センチで測定した。

 毎時1マイクロシーベルトを超えたのは巣子学童クラブ西側雨どい下、ふじなでしこ幼稚園南側中央雨どい前側溝、鵜飼保育園南側雨どい下の3地点。地表5センチの線量の基準値は示されていないが、同村は安全確保のため3施設の除染を実施する。

 ふじなでしこ幼稚園と鵜飼保育園は既に側溝の泥などの沈殿物をすくって地中に埋め、側溝を洗浄するなどの除染措置をとった。巣子学童クラブは雨どいに沿って表土を削り、地中に埋める作業を10月上旬までに行う。

 大坪一彦児童福祉課長は「国の指標はクリアしているが、子どもたちがより安心して活動できるように独自の方針で測定した。除染した土を埋めた地点などについても継続して測定を行う」とする。

 測定結果は村のホームページで公表している。(上記URLです)
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除染、福島隣県も対象の可能性 1ミリ以上 費用課題
(朝日新聞WEB版 2011年10月2日22時49分)

細野豪志原発相兼環境相が、年間追加被曝(ひばく)線量5ミリシーベルト以上の地域に加え、1ミリ以上5ミリシーベルト未満の地域も国の責任で除染する方針を明言したことで、対象地は大きく広がる見通しだ。細野氏は福島県の佐藤雄平知事に財政支援を約束。国の費用負担はさらに膨らむことになる。

 政府はこれまで、除染や放射性廃棄物の処理費用について、今年度第2次補正予算の予備費から支出する除染費用2200億円と第3次補正予算案、来年度予算案などで計1兆1400億円と見積もっていた。

 除染対象地を1ミリシーベルト以上に広げれば、福島市や郡山市など県中部の主要都市だけでなく、群馬や栃木など隣県まで広がる可能性もある。費用が大幅に増えるのは確実だが、「範囲が広すぎて対象地域を確定できていない」(環境省幹部)ため、具体的な増加額は未知数だ。

 細野氏は記者団に「福島の皆さんを見捨てるようであれば、日本はもう先進国と言えない」と語り、国の責任で除染することを強調。福島県外でも同様の基準を適用するかについては言及しなかった。

2011年10月2日日曜日

福島の被災農家採用情報/滋賀

 また、宮腰吉郎さんのツイッターからの情報ですが、滋賀の農業生産組合による福島県の被災農家採用情報をお知らせします。9月28日付、産経新聞記事です。
伊吹農業生産組合URL http://www.zb.ztv.ne.jp/breath-farm/home.html
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滋賀で農業続けませんか 福島の被災農家に参加呼びかけ
■米原市で受け入れ準備

 東日本大震災による津波や原発事故で苦しむ福島県の農家に、滋賀で農業を続けてもらおうと、米原市が受け入れ準備を進めている。複数農家が共同で農地を運営する市内の集落営農組織と協力し、臨時組合員として働いてもらうプランだ。まだ福島県から申し込みはないが、市内の集落営農組織3団体が受け入れの手をあげた。市は福島県を通し被災農家に参加を呼び掛けており、すぐにでも立ち上げられる態勢だ。

                   ◇

 滋賀県は関西広域連合で福島県の支援担当になっており、米原市も福島県に職員を派遣したり物資を送ったりして支援。さらに、福島県の被災地では、津波や福島第1原発事故の影響で農業が難しくなっていることから、新たに事業を計画した。

 事業は「水源の里まいばら 被災地支援・協農プラン」。まず被災地の自治体が、震災で失職した人たちを助ける国の緊急雇用対策事業を活用し、被災農家を募り米原市に派遣。同事業に基づき最大2年間、市内にある集落営農組織で「臨時組合員」として働く。被災農家は給与を得て家賃免除の空き家で生活し、家族帯同も可能だ。

 市は今年6月3日に市内の集落営農組織向けに説明会を開いたところ、約20団体が参加。このうち3団体から協力の申し出があり、受け入れ態勢が整った。

 ただ、事実上、耕作地を一時的に放棄して滋賀県に移住することになり、参加農家を集めるのが難しい現状で、市は募集を呼び掛け続けている。

 協力する集落営農組織の1つ「ブレスファーム伊吹」(米原市伊吹)は組合員50人で、約30ヘクタールの農地を運営。伊富貴(いぶき)忠司組合長(67)は「壊滅的に被災した農地の現状を報道で見ると、同じ農業者として耐えられない思いがする。復興の先行きが見えない中、簡単に故郷を離れられないと思うが、来られた被災者には精いっぱい支援したい」と話している。