2013年4月17日水曜日

4月20日(土)「宮城県女川町を知っていますか」~女川のお話を聞く会/大阪


 先日は、久しぶりに佐藤健太さんと再会を果たし、いろいろとお話を伺うことができました。事故直後はもちろんですが、その後何回かお会いしたときは、お疲れだったり、顔色がすぐれないこともありましたが、今回はとてもお元気そうだったので、大変に安心しました。
 チェルノブイリ被災地にも行かれ、その際、現地でホールボディカウンターを使って体内被曝線量の測定(見積もり)をされたそうですが、「お前は本当に被災地から来たのか」と言われるほど、カウント数は少なかったそうです。不幸中の幸いと言ってよいかどうか、言葉の選び方に迷いますが、とりあえずはよい知らせです。
 さて、この集まりで配られていたチラシから、以下の講演会をご紹介します。無力な私たちにとって、震災被災地全般をサポートすることなど、まったくもってできないことです。しかしながら、東日本大震災のさまざまな被害のようすを知る機会を、意識的に作ることで、被災地とのつながりを少しづつ増やすことはできるでしょう。
 また、私たちは、「支援」などという言葉をおこがましくも使っていますが、厳しい試練に立たされている被災地の人たちから、私たちが学ぶべきことがらは、計り知れないと思います。
 今週末の会で、時間が迫っていますが、関西圏にお住まいの方は、ぜひお集まり下さい。
 ちなみに、連絡先の滝沢さんは、私とは別人ですので、念のため。                  

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「宮城県女川町を知っていますか?」女川のお話を聞く会

4月20日(土)13:30~   エルおおさか501号室   500円

~東日本大震災がもたらしたもの、そして人々の今~
八木純子さん(ママサポーターズ代表 宮城県牡鹿郡女川町)のお話

【日時】4月20日(土)13:30~16:00 13:15開場
【場所】エルおおさか501号室
 地下鉄谷町線、京阪線天満橋から西へ300m
http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html
【費用】500円
【主催】女川のお話を聞く会 TEL:080-5342-4819(滝沢) 090-8169-9693(宇野田)

東日本大震災で、宮城県牡鹿郡女川町は津波による浸水が海抜20メートルに達し、中心市街地が壊滅的な被害を受けました。関西でもテレビで繰り返し報じられましたが、私たちは結局のところ、何も知らないままです。まずは「知る」ことから始めたい、そして女川の人たちと友だちになることができたらという思いでお話会を企画しました。

宮城県立女川町病院 海抜16mの高台に立つ、その病院の1階上部まで、津波は襲いました。隣接の老人施設から車椅子で2階に移動中に津波がきて、助からなかった方もいたそうです。病院の駐車場からかつては建物で埋まっていただろう女川の町を見下ろしながら、八木純子さんのお話をお聞きしました。こんな高いところまで津波が来たのが、信じられませんでした。
八木純子さんは 職と家を失い仮設住宅で暮らしている女性たちが自立した経済活動ができるよう、「ママサポーターズ」を立ち上げました。女川町に物品販売や集いの場である「うみねこハウス」を建設し、活動の拠点にしています。

ママサポーターズではTシャツを使って、布草履を作って販売しています。家に不要なTシャツがあれば、ご提供ください。


2013年4月7日日曜日

4月14日(日) 飯舘村・佐藤健太さんのお話/
チェルノブイリ事故27周年の集い・大阪

 一昨年の秋に、京都でもお話をしてくださった飯舘村の佐藤健太さんが、その後の福島や飯舘村のようすについて、大阪で報告をしてくださいます。みなさん、ぜひお集まり下さい。
  写真は、一昨年5月、福島市で宮腰さんと私で、佐藤さんにお話をうかがったときのものです。

このときのインタビューは、宮腰さんがyoutubeに映像を公開しています。こちらもぜひ、ご覧下さい。⇒http://www.youtube.com/watch?v=S_CQnOrVk1s

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チェルノブイリ事故27周年の集い
フクシマとチェルノブイリを結んで


日時:4月14日(日) 13:30~

場所:大阪市立総合生涯学習センター 第1研修室
http://osakademanabu.com/umeda/

*フクシマ事故から2年を経た飯館村からの報告
ゲスト:佐藤健太さん(負げねど飯館!!常任理事)
*WHO(世界保健機構)によるフクシマ事故の「健康リスク評価」報告の批判
報告:「救援関西」事務局

 フクシマ事故から2年が経ちます。しかし未だに事故は収束せず原因も解明されていません。事故処理のために2万人を越える労働者が投入され、高い放射線量のもとでの必死の作業が続けられています。
 16 万人もの人々が高濃度の放射能汚染地からの避難生活を強いられ、400 万人もの人々が放射線管理区域相当の汚染された場所で放射能と向き合う生活を強いられています。放射能により汚染された自然や大地、奪われた社会生活は容易には元に戻りません。大震災からの復興の掛け声の一方で、政府は原発推進のために、「事故による被ばくの健康被害はたいしたことはない」と宣伝し、マスコミもフクシマの現状をあまり伝えようとしていない中で早くもフクシマ事故の「風化」が懸念されます。
 集いでは、福島県飯館村から福島市に避難している佐藤さんに来ていただき、若い世代からみたフクシマの現状と今後の生活への思いなど、お聞きしたいと思います。
 またWHO は昨年、福島事故の「予備的線量推定」報告を出し、引き続き今年2月末には「健康リスク」報告を発表しました。これまでWHO は内部で見解の相違を抱えながらも、公には原発推進のIAEA(国際原子力機関)などとともに、チェルノブイリの健康影響を過小評価する報告を行ってきました。
 日本政府はWHO など国際機関の見解をバックに、フクシマ事故被害の切り捨てを目論んでいます。フクシマでも、被ばく健康被害の過小評価を許してはなりません。
 今年もチェルノブイリとフクシマを結び、支援と連帯を広げるために、集い、話し合いたいと思います。ぜひご参加下さい! ベラルーシ民芸品などの救援バザーもあります

主催:チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西
問い合わせ Eメール cherno-kansai[@]titan.ocn.ne.jp
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●佐藤健太さん・プロフィール

飯舘村で生まれ育つ(1982年生まれ)。事故前から、子どもたちの世話役として村の行事などにも積極的に参加。2011年3月11日の震災と東京電力福島第一原発事故後、村が放射能で高濃度に汚染されたことを知り、子どもや若者を早急に避難させるよう求めてTwitter 等で訴えかけ続けた。同年4月末、「計画的避難」開始前に、村の若者と年輩者が協力して立ち上げた「負げねど飯舘!!」の発足にかかわった。 村民の将来の健康や生活を守るためにも、事故後の行動や健康・生活の記録を残そうと「健康生活手帳」の作成にも尽力。この二年間、全国各地で飯舘村と福島の現状を訴えてきた。
「負げねど飯舘!!」の常任理事。飯舘村商工会青年部副部長。福島県商工会青年部連合会理事。

集会案内のpdf↓
http://www4.ocn.ne.jp/~wakasant/annnai20130414.pdf

 ジャーナリスト樫田秀樹さんのブログ「記事の裏だって伝えたい」から下の写真をお借りしました。
記事(2011年9月15日付)もぜひ、お読み下さい。
http://shuzaikoara.blog39.fc2.com/blog-entry-74.html



2013年4月3日水曜日

被災地へ行こう!
 オススメ! 三陸鉄道震災学習列車

 いわゆる第三セクター方式で経営をつづけてきた三陸鉄道は、先の震災でたいへんな打撃を受け、鉄道も寸断されました。しかしながら、復旧工事も着々と進み、4月3日付けで南リアス線の盛-吉浜間が復旧しました(いちばん下の毎日新聞の記事参照)。
 この三陸鉄道では、貸切列車で、津波被災地である海岸線を1時間ほど走り、現在の被災地のようすや、被災時のエピソードなどを紹介してくれる「震災学習列車」を運行しています。乗車定員は50名前後で、一乗車5万円のパッケージになっています(定員満席の場合、乗客一人当たり1000円ほどです)。
 地域の子ども会やボランティアサークル、小中高などの学校・クラス・クラブ、ご近所の仲良し親子グループなどで、ある程度の人数が集まれば、こうしたプランを利用するとよいと思います。
 被災地へ行って、何らかのお手伝いをすることも大事ですが、被害の事実を目撃し、被災者の声に耳を傾けて学ぶことも、同じくらい大切なことではないでしょうか。5月の連休や夏休みなどに、ぜひ計画してみてください。
 自動車文明に批判的な(しかも国鉄とそこで働く人たちとご縁のあった)私としては、やはり鉄道の旅が断然オススメです。
 youtubeでも、三陸鉄道の動画をいくつも見ることができますが、イチオシは、子鉄ママ鉄 三陸鉄道震災学習列車 【子鉄ママ鉄 #03】というタイトルの動画です。
http://www.youtube.com/watch?v=oNS29wn3D04 (←クリックすれば飛びます)
 ぜひ、一度ご覧下さい。





 なお、三陸鉄道震災学習列車のHPは以下のアドレスです。
http://www.sanrikutetsudou.com/2013/03/%E3%80%8C%E9%9C%87%E7%81%BD%E5%AD%A6%E7%BF%92%E5%88%97%E8%BB%8A%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85.html(←クリックすれば飛びます)

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東日本大震災:希望も乗せ再出発 三陸鉄道南リアス線、2年ぶり運行再開−−岩手

毎日新聞 2013年04月03日 東京夕刊
 東日本大震災で不通になっていた第三セクター「三陸鉄道」(本社・岩手県宮古市)の南リアス線(36・6キロ)が3日、大船渡市内の盛(さかり)−吉浜間21・6キロで運行を再開した。地域の足が2年ぶりに海辺に戻った。
 3両編成の記念列車は中東クウェートの支援で造られた新車両。午前10時前、地元市民らの歓声の中、盛 駅を発車した。乗客で大船渡市の仮設住宅に住む佐藤和明さん(63)は「車輪の音を聞いて元気を取り戻した」と話した。三陸鉄道は北リアス線が昨年4月に 部分復旧。南北両線は来年4月の全線運行再開を目指す。【浅野孝仁、根本太一】